赤い糸、絡ませて。 -4ページ目

傍観者


アメンバーの表記に思わず ぷっ ときたテツカです。

特撮モノの名前みたいだな・・・



今だから笑える話。


彼の家に行った日のこと。

この頃は会う度、大なり小なり険悪な空気になっていて、

この日もまた例外じゃなかった。


帰り際に険悪になった二人は、

「・・・もう、帰る」

「一人で帰りや、」

「いい、電車乗って帰る」

そんな会話。


いつも車で送ってもらうのだけれど、

時計を見ると、彼の地元からわたしの地元の最寄駅まで

なんとか乗り継ぎ出来そうな時間帯だった。


そう言って、荷物をまとめたわたしは彼の家を出た。


頭に血の上った、大人気ないオトナの二人の行動。



住宅街の道を一人歩いていると、

この後の展開が予想出来て、なんとも気分が悪くなった。

見つからないようにまわり道をしてやろうかと思ったけれど、

駅に続く道で、わたしが覚えているのはそう多くなかった。


そう時間の経たないうちに、

背後から車の走行音が聞こえてきた。

わたしを通り越して前方で停まったのは、やっぱり彼の車で

自分の予想が的中したことに、更に腹が立った。


彼の車の対向車線にいた車が、

ウインカーをちかちかさせて、道路脇の駐車場に入る。



追いかけてくるなら、最初から追い出すな。


車から降り立って、わたしの進行方向に立ちふさがる彼。

謝る彼を無視して、脇を通り過ぎようとすると

「テツカ、待って」

わたしの腕を掴んで引き戻そうとする。

掴まれた左腕をぶんぶん振って、逃れようとしていると。


視界の隅に、ついさっき駐車場に入った車が見えた。

自分の駐車スペースに入れるわけでもなく、

かと言って降りてくるわけでもなく、

ただ、駐車場の入口近くに停車したまま。



夜遅い時間。

一人帰りを急ぐ若い女性。(わたし)

大型の車で乗り付ける若い男。(彼)

何やら女性に絡む男。

女性の腕を掴み、車に押し込めようとする男。

それを嫌がる女性。


これではまるで・・・



犯罪の匂いがするじゃないか。(;゚;∀;゚;)



痴漢?拉致?


この車に乗った人は、それを疑っているに違いない。



それに気付いたわたしは、渋々抵抗をやめて

彼の車に乗るしかなかった。

結局は彼の思い通りになった事が悔しい。



後日、この話を彼にしてみると

「あれは絶対疑ってたなー」と彼も気付いていた模様。

「もっと大仰に抵抗してやればよかった」と悔しげに言ってみる。


喧嘩していようが、

周囲の様子は二人ともしっかり見ているらしかった。

何その余裕は。笑



確かに、何も知らない第三者から見ればアヤシイ空気だったな・・・







ばいばいぶるー


少し、手が遠のいておりました。



何度か、言葉を綴るべくキーボードに触れたのだけれど

今月って落ちてる感の記事しか書いてないな、と。


楽しいことを書くには、指がどうにも上手に動いてくれないし

それでまた、黒に黒を塗り重ねるのは

どうも自虐めいているような気がしてしまったので。


ひとまず心の整理のしようと、放置気味でした。




整理。

出来たような、そうでないような。


けれど、

どうして自分が彼に反発するのか、

それによって二人をどうしたいのか、

その部分が頭の何処かで、分かってきた。


拙い言葉で表すのなら

「好きだから、ちゃんとして欲しい。しっかりして欲しい」

・・・ということ。


そう思うから、

ナンデドウシテソウナルノ、と反発してしまうのです。

もっとゆるい感じで、大らかな視点で見ればよいのに、

切羽詰って追い込まれて一人で爆走している自分には、到底出来ず。


理由は単純。

結果が複雑。


これが頭の片隅に見えてきたから、

暗いトンネルからようやく抜け出せたような気がする。




さて、あと80日切っちゃいました。



見えない糸



最近、わたしが冷たい。

彼に対して冷たい。


彼も、どうしてわたしがこんなにも素っ気無い態度に出るのか、

その理由が分からず困惑しているよう。

そりゃ、分からないでしょう。

だってわたしも分からないもの。

何故にこんなにも冷たい態度になってしまうのか。


ただ、今の状況を作った最後の決め手は

つい最近、此処にも書いたこと。・・・なのは確実。


それによって、最終的にわたしの中に残っているのは

何とも形容し難い、居心地の悪い気持ち。

平たく言うと、がっかりした。

失望した、と言うにはまだ少し早いかな。


でも、失望するには早いと書くように、

まだまだ挽回出来る段階にいるのですよ。

ただ少し、いつもより時間がかかりそうなだけで。


次に寝て覚めたら、そんな事はすっかり忘れて

恋しさと愛しさが心に溢れているかも知れないけれどね。



周知の仲となったからには、

一時的な感情で終わりを告げるなんてことは、そう出来ないこと。

見えない糸で二人が繋がっている今だからこそ、

お互いを見直す良い機会じゃないかなと思う。


今くらいは、この関係に甘えさせてもらってもいいだろうか。




嗚呼。

これがマリッジブルーですか。




プリン

会社で。


所用で他部署に立ち寄ったら、
そこの部署の方がなぜか突然プリンをくれた。

「まあゆっくりしていきなよ、
その席に座って食べたらええからね。」

と。
笑顔。


トイレで偶然会った、またもや他部署の方に。

「髪形変わったんですね
よく似合ってますよ。」

と。
また、笑顔。



今日はいつもよりずっと
人の優しさを肌に感じられます。



甘い物を食べて、ほっとしたからか

それとも、
そこに堪らなく人の温かさを感じたからか、

プラスチックのスプーンを口に運びながら
視界が少し、うるんと揺れたのは

きっと気のせいじゃない。


プリン、ご馳走様でした。
みんな、優しいな。

屈辱

ねえ、


あの子に触れた手で

わたしに触れるの


あの子の名前を呼ぶように

わたしの名前を呼ぶの


あの子が言った言葉を

今度はあなたの口から

わたしに伝えるの


どうしてわたしは

あの子の事をこんなにも知っているの。



ちっとも先になんて進んじゃいない

いつもわたし達は同じところに迷い込む



いつだって

いつだってそうだ