赤い糸、絡ませて。 -2ページ目

田舎へ


わたし達の挙式の日、

残念ながらわたしの祖父と祖母は欠席する。


ご老体には少々、式場までの道程は遠いのです。

祖父は以前から、車やバスに長時間乗っているのが苦手。

気分の問題だろう、と言っていられる年齢ではないので

無理を強いて体調を崩されてしまっては元も子もないし。

祖母もここ数年で一気に、長年のツケが身体に出てきている。


ということは、

挙式時に彼と顔を合わすことが出来ない、ということ。



なので。


さくっと祖父母の住む隣県まで、Tさんを連れて行ってきた。(´∀`)ノ



連れて行ったと言っても、勿論彼の車だけども・・・

そしてわたし一人だと、道順が心許ないので母も一緒に。


最初に「(婿を)連れて行くよ!」と伝えたのは夏前だったか。

季節はもう秋、後手後手にまわってようやくです。



おじいちゃんとおばあちゃん、すごく嬉しそうでした。


この日の朝、おばあちゃんは病院に行った帰り

わざわざケーキ屋さんに寄ってきてくれたそうだ。

おじいちゃんも楽しみに待っていてくれたそうで

「カレンダー見て明後日か、明日か、って待ってたんよ」と。


二人がそうして、

孫の婿が来るのを心待ちにしていたのだと思うと

なんて可愛い人たちなんだ、と思って止まない。


そうして連れられてきた婿殿も

二人の予想を裏切らず、大変気に入ったようで。

Tさんが少し席を外した時には、

「優しそうな人やねえ、」と。

祖父母の嬉しそうな顔を見て、わたしも頬が緩んだ。


「良かったねえ○○ちゃん。

 こんなええ人に見つけてもろて、ねえ」


いつも会う時よりも、

ずっと元気で溌溂とした表情だったおばあちゃんの

この言葉が心にすうっと染み込んだ。



ああ、結婚を決めて本当に良かったな。



と、また一つ思いました。


喜ぶ二人の姿があんまりにも愛しくて嬉しかったので、

早くひ孫を見せてあげたいなあ、と思ったぜ。


数年先のことだろうけれど、そう遠くない。

それまで、二人には元気で達者に暮らしていて欲しいな。





影響されやすい人。


ちょっとテレビネタを。

Tさんは影響されやすい。


流行りのものに影響されるわけではなくて

何に侵食されるかと言いますと



芸人のネタ。



流行の歌には疎いのに(酷、

芸人のネタには張り巡らされるアンテナが。




最近はコツを掴んだのか、

やけに似ている彼の小島○しお。


ネタ↓↓


「ウェェ~イ」

「だけどもだっけっどっ」

「こっちより~こっちのほうが~(略。」



普通にむかつきます。

似れば似るほど腹が立つ。(笑



あともう一つが、


「まあ、これがこうで

 ○○で、こうなってるから・・・


 (以下普通の会話)




 ・・・やからこうなるねん。



なっ♪♪(´∀`)(CMの倖田來未風に



これを無視すると、

彼の気が済むまで続く「なっ♪♪」の嵐。



なっ♪♪


テツカ~。


なっ♪♪(´∀`)



「それ倖田來未じゃなくて

 倖田來未のモノマネをする友近の真似やん」


「そうやろ!

 似てるやろ!」



そっちのモノマネかい。




こんな感じで二人は元気です。




倖田來未CM

一番最後に例の「なっ♪♪」がきます。

飼い犬


飼い犬と飼い猫、

どちらかになるのを選べと言われたら。



そうだねー、


わたしは飼い猫になりたいな。



猫の方が自由気ままに過ごせそうだから、は

理由には含まれておりません。


大好きな飼い主に撫でて褒めてもらえるなら

お手もお座りもやりましょう。

ご要望なら新聞だって取ってきます。


だったら、

飼い犬の方が向いてるかなと思いがちだけれど

やっぱりわたしは、飼い猫向き。



だって、飼い犬だったら鎖で繋がれるでしょう。


周囲の安全の為だったり

犬自身を守る為だったりだとか

そんな理由もあるのだけれど。


わたしはそんなに気性は荒くないし

脇見して外に飛び出したりもしないし

わざわざ鎖で繋がなくても大丈夫ですよ、と。


そう訴えたって、

どうしても鎖で繋いでおきたい飼い主。



どうしてわたしに鎖をかけるのですか。


だって僕は君の飼い主だから。



そんな主従関係。

そう言われてしまったら、従うしかない。


鎖の長さの弧を描いた世界の中から

外の世界を眺めることは出来る。

けれどそこに自分は参加することも出来ず

ただ傍観者として生きていく。

時々自分の頭を撫でに来る飼い主だけが、自分の世界。



同じように大好きな飼い主の傍に居られて

同じように従順な姿勢で過ごすなら


広い庭で、鎖に繋がれてしまう犬より

狭い部屋でも自由に闊歩していられる猫がいい。



首輪をつけるのは結構。

でも、それに鎖を繋ぐのは嫌だ。





独走




我ながら思う。



ひとつ前の記事、というか最近。



暗いょ。



暗すぎ。

どんだけネガティブ。

プレ花嫁とは思えぬ。笑



まあ。

今はこんな風に言えるけれど、

言葉にそう綴っていた時は、心境も言葉のままで

そこまで追い込まれていたのは本当。


本格的に周囲が動き出して、

それによって思案、決断する物事が大幅に増えた。

しかも、それをほぼわたし一人で抱え込んで

情報の多さに目を回して、勝手にテンパっていたのも事実。


彼と分担すれば?

準備って共同作業だろ?


・・・とは思うのだけれど、

四六時中働いてるような彼と

比較的自由な時間が多いわたしとを比べれば、

必然的に、わたしが率先して進めるようになる。


しかも完璧主義者な部分のあるわたしなので、

何でも、きれーにきっちり作りたい。

そして付随する情報は全部把握したい。

なので彼との分担作業が難しい。

なのでシゴトを全部自分で抱え込む。


というわけ。


昔からの、治らない悪癖です。



まあ、ここ数週間の独走っぷりで

大方の骨組みはほぼ出来上がったので

これからは、少しは余裕を持って進められそう。


二度とない機会だからこそ、

何事も楽しまなければ損!!




こんな糸がなんになるの


湿っぽいのが苦手な人は回れ右。




自問自答。




こんな事ばかりなら

いっそもうやめてしまいたいとか、思った。


元の二人がとてもとても恋しくなった。


けど、元ってなんだよ。

綺麗な面だけ見せ合って

ややこしい部分はうやむやにすることか。

一人の日常はしっかり確保して踏み込ませないで、

その合間に二人の非日常を入れ込むことか。


・・・そういうのじゃないけど。

ただ、恋しく思う時がある。



あの頃二人はどんな風に過ごしていたか。


少なくとも、二人とも今みたいに尖ってなかったはず。



やだな。

自信がない。


今。




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 (BankBand)


作詞・作曲 中島みゆき



なぜ めぐり逢うのかを

私たちは なにも知らない

いつ めぐり逢うのかを

私たちは いつも知らない

どこにいたの 生きてきたの

遠い空の下 ふたつの物語


の糸はあなた の糸は

織りなす布は いつか誰かを

暖めうるかもしれない


なぜ生きてゆくのかを

迷った日の跡の ささくれ

夢追いかけ走って

ころんだ日の跡の ささくれ

こんな糸が なんになるの

心許なくて ふるえてた風の中


の糸はあなた の糸は

織りなす布は いつか誰かの

傷をかばうかもしれない