屈辱 | 赤い糸、絡ませて。

屈辱

ねえ、


あの子に触れた手で

わたしに触れるの


あの子の名前を呼ぶように

わたしの名前を呼ぶの


あの子が言った言葉を

今度はあなたの口から

わたしに伝えるの


どうしてわたしは

あの子の事をこんなにも知っているの。



ちっとも先になんて進んじゃいない

いつもわたし達は同じところに迷い込む



いつだって

いつだってそうだ