昔語り 1 | 赤い糸、絡ませて。

昔語り 1



自分の一番古い記憶って何だろう、と思い出してみた。



小児病棟のベッド。

見舞いに来た母親。

母に教えられて覚えた折り紙の鶴。枕元に何羽か並んでいる。

どうやら自分で折ったらしい。


それが覚えている限りの一番古い記憶。


聞いたところによると、

わたしは幼稚園に入園するまでに何度か入院していた。

何かを患っていると言うよりか、

先天性なもので、形成外科の範疇なこと。


病気と言っていいものか微妙なところだけれど、

これについて詳しくは、よく知らない。


というより、あまり興味がなかった。笑


この記事を書くにあたって、先刻初めて調べたくらい。

詳細を読んでみても、「ふーん・・・」という感じ。

印象薄。


これは少しばかり傷跡が残るもので、

一時期その跡を気にしていたこともあったけれど、

年を重ねるうちに徐々に気にならなくなった。

気にしていたのは中学生くらいまでかな。


主治医の先生にも、

「女の子だし、お化粧する頃になれば気にならなくなるよ。

 もし気になるようだったらその時また来るといい」

その時は、手術にはなるがもっと傷跡を薄く出来るから。と。


そう言われたものの、結局行かないまま今日に至る。


それでも、ある時。職場の新人研修で出会った女の子に

「もしかして○○(病名)? わたしも一緒なんだ!」と、

顔を合わせてたった数秒で言い当てられたのは流石に驚いた。

彼女に言われるまで、自分のことはすっかり忘れていたのに。笑


その子は、わたしよりずっと気にしていたんだろうな。

彼女にとって、これコンプレックスだったのかも。

だから同じものにすぐ気付いたんだろうと思う。


んー。

コンプレックス、か。

同じものでも人によって、捉え方は天と地ほど違うものだ。




※なんとなく、昔から今にかけての事を書きたくなった。

 文章綴りたい症候群発症中。

 なので、しばし書き流していこうと思います。