叱る。 | 赤い糸、絡ませて。

叱る。

ここ最近、喧嘩の回数がぐんと増えた。

喧嘩と言っても、殆どの場合が一方的にわたしが怒るパターン。

怒るようでもあり、叱るようでもあり。

何も言わなければそのまま通り過ぎるような事でも、

この頃は敢えて口に出すことにした。

そうすることで、重い空気が電話越しに漂うことになっても。

多分、以前の私なら彼の行動や言葉に対して「え。」と思ったとしても

そのまま何も言わないで我慢したり、忘れようとしたりしていた。

それがここ最近は出来ない。

というより、「そうしないでおこう。」と思ったのです。

これから永い付き合いになる人だからこそ、

些細なズレや価値観の違いを修正したいと思う。

二人は別々の個人であるから、

完全に同じになんてなれないのは分かる。

同一になるべき必要なんてないのも分かる。

それでも、同じになれないのであればこそ、

分かり合わなければいけないこと、があるんだと思うので。

分かり合った上でのそれぞれの違いは個性として受け止められるから。

そういう姿勢で彼と向き合うようになってから、

気づいたことがひとつ。

彼は言葉の選び方を、時々間違える。

本人は間違えたことに気付いていない。

わたしはそうして彼に言われた言葉に対して、

憤ったり落ち込んだりして、機嫌を損ねる。

喧嘩の原因の殆どがコレだった。

穏便に彼の言葉の間違いを正しく訂正出来れば良いのだけれど、

悲しいかな、やっぱり感情が絡むとそうはならなくなる。

「最近、テツカを怒らせてばっかりだ」

そう呟く彼。

少し寂しげ。

わたしが怒っているのは必ずしも責める為だけじゃないのだと、

そろそろ伝えなければいけない時期なのかも。

でも純粋に怒ってるだけの時もあるけれどね。